昨日に引き続き、またもやテント設営時の写真を撮り忘れたが、道の駅かわうそのこの場所で野宿をした。
さすがに風呂に3日入らないと気持ち悪さがカナリあるが、昨日ママさんから貰ったおにぎりとたくあんを食べたら、俄然元気が出てきた。中には梅干しも入っていて塩分補給もバッチリ。今日もいけそうだ。
少しハードペースになるが40キロほど歩けば、温泉がある場所に着くのでそこを目標にして道の駅を発つ。
声をかけられたおっちゃんに教えて貰った、寂れたラブホの脇の道を進んだ先にあるという絶景ポイントに寄り道してみる。
まるでジオラマを見ているようで、しばらくぼーっとしてしまった。
窪川へ至る道は3ルートあり、国道と山道、海岸沿いのルートである。気分的に海を見ながら歩きたかったので、海沿いのルートを選択する。車は30分に5台程度しか通らない。清々しかった。
途中、双名島という鬼が嵐を鎮めるために持ってきた岩という伝説がある島に立ち寄る。
海の色がとても綺麗で、ここで買っておいた昼食をとることにした。海を見ながら食うたけざきの卵焼きは絶品だった。
海岸沿いのルートを抜けると、今度は打って変わって山しか見えなくなってくる。国道は車が、特にトラックが多く、それだけで気が滅入る。
やっとのことで窪川に到着。
もうこの時点で温泉のある地点まで向かうのは時間的に厳しかったので、岩本寺に電話をし通夜堂に泊めて頂くことに。18:30までには着くと言ってしまったものの、冷静に考えると時速5キロくらいのペースで歩かないといけないことに気づく。数日前、清瀧寺へ向かった時のペースを思い出しながら、競歩の如く早歩きで歩いていく。
正直19時を回りそうな気もしていたが、岩本寺に着いてみればキッチリ18:30であった。足腰が強くなっているのを感じる。
尼さんから通夜堂の場所を説明される。僕の他にスペイン人の方が1名先に泊まっているという。今日は人とあまり出会えていなかったのと、初めての外人さんとの同泊ということで少しワクワクしながら、最悪グーグル翻訳に頼ろうという気持ちで通夜堂へと向かう。
通夜堂は、プレハブ小屋のような、ただのガレージだった。中に入ってみてもスペイン人の姿は見えない。どこかに飯でも食べに行っているのだろうか。それにしても毎日汗をかくにも関わらず、4日も風呂に入れないのは辛い。風呂に入れない日は濡れタオルで全身を拭いているものの、限界がある。明日は岩本寺を参拝したその足で、真っ先に温泉に浸かり、サッパリしに行こうと思う。
足の治療をし、スマホの充電をして、昨日ママから頂いた古酒を飲む。1日の疲れが一気に和らぐ感じがする。結局スペイン人は来なかった。今日も1人かと思いながら、アルコールのおかげですぐに眠りにつけた。
【支出】飲食費340円、160、円140円、110円、200円
【歩行距離】38.4キロ
【参拝霊場】なし