【20歳で月収200万を手にした男】~スカウトマン時代編~

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再び夜の世界へ

新宿で友達と待ち合わせをしていると、サラリーマン風の男の人が声をかけて来る。

よく聞くと、スカウトマンの勧誘らしい。

知らない人のために簡単に説明するとスカウトマンというのは要は人材斡旋業だ。

夜の仕事を探している人に対してホスト、キャバクラ、風俗、AVからライブチャットまでその子に適したお店を幅広く紹介する。

そして紹介したお店から仲介手数料(マージン)を貰い、更に紹介した子が稼いだ金額の何パーセントかが毎月不労所得として入って来る。例えるなら夜の不動産屋のようなイメージだ。

勧誘された当時は興味もなかったので、ホストの時同様に無視していた。

しかしそのスカウトも、電話中の僕を終わるまで待っているほどのしつこさで、根負けした僕はとりあえず番号を聞くだけ聞いておくことにした。

その後、スカウトの勧誘のことなどとっくに忘れていたのだが、数日経ち、またいつもの怠惰な生活を送っていると、ふとそのスカウトのことを思い出す。

このままじゃいけない

その気持だけはまだあったので、とにかく何かで収入源を作ろうと思いそのスカウトに電話をし、新宿で面接をすることになる。

久しぶりに会うそのスカウトマンは、以前に会った時とは異なり、左手にダイヤベゼルのフランクミュラーの時計を着け、ギラついたオーラを放っていた。あとで知ることになるが、一番上の役職の偉い人だった。

喫茶店で簡単な説明をされ、とにかく何かしらの収入源が欲しかった僕は、スカウトマンになることを即決した。

スカウトになってからはとりあえずニートのような生活をすることはなくなり、幸いホスト時代の経験もあったため、スカウト業もすぐに板につくようになった。

このブログにはスカウトマン関連のワードで検索して訪れる人も多いようなので、もう少し詳しくスカウトという仕事について触れようと思う。

僕が知る限りではスカウトマンには2種類のタイプがいると思う。

1つは先にも述べたように夜職版の不動産屋として、顧客と深い関係にはならず淡々と仕事をこなすタイプ。そしてもう1つは顧客である女の子を心理的に囲って仕事をするタイプだ。

ハッキリ言って後者はホストとやってることはほぼ変わらない。中にはヤリ部屋なるものをスカウトのグループで借りて、そこで女の子を調教しているスカウトもいた。

僕はと言えばもう女の子との色恋でああだこうだなるのにほとほと嫌気が差していたので、感情を挟まず、淡々と仕事をするスタイルだった。

ちなみにスカウトマン時代の最高月収は60万円である。この金額からも分かる通り、僕はスカウトをそこまで本腰入れてやらなかった。この数字のほとんどが、当時並行して行っていたヒモビジネスでの女の子を紹介して得た金額になる。

スカウトの給料というのは毎月女の子が働いて稼いだ額のパーセンテージバックがメインとなり、それは女の子が働き続ける限りは半永久的に入り続ける。故に今ももしかすると僕へのスカウトバックは発生しているのかもしれないが、もう随分と取りに行っていないので今更どうでもいいというのが正直なところだ。

余談だがスカウトの給料は原則現金手渡しのため、給料日になると新宿の某喫茶店でスカウトがずらーっと勢揃いし、テーブルの上で現金集計を始める。その光景はスカウトを題材とした漫画「新宿スワン」を彷彿とさせるほど異様だったのを覚えている。

あとスカウトマンにも役職があり、僕が所属していた会社では一定のノルマをクリアする毎に役職が上がっていき、ある一定のランクまでいくと、部下を持つことが出来るようになる。そしてスカウトとしての給料にその部下の子の稼ぎのパーセンテージバックが加わる仕組みだった。要はネットワークビジネスにおける2ティア制度(子制度)のようなものである。

そう考えると女の子ではなく僕に声をかけ、スカウトに誘った上司の行動も納得がいくし、おそらく40歳以上のスカウトマンが未だに多くいるのは、この仕組みに拠る所が大きいと勝手に思っている。

しかしスカウトに対する風当たりは年々厳しくなってきている。毎年春先にはすぐ釈放されるものの、見せしめとして何人か捕まっていた。そもそもスカウト行為は都の条例違反なので捕まっても基本的にはナンパで通す。このように限りなくグレーゾーンに近い仕事だがそれがなくならないのは、スカウトの存在が夜のお店への人材供給をまかなっている部分があり、ある種の必要悪になっているところがあるからだと思う。

ただ最近では新宿も変わってきているのか、靖国通りを通ればスカウトやキャッチに対する警告メッセージがスピーカーから嫌というほど大音量で流れているのをよく耳にする。僕がスカウトをしていた時よりもやりにくい状況になっているのは確かなようだ。

ともあれ当時の僕はひそかにデリヘルを開業しようと、スカウトでの給料とヒモビジネスでのお金を貯金し、1000万貯めることを目標にしていた。

しかし、ある動画との出会いが、僕の思考を一変させることになる。

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