【四国遍路】同行四人【30日目】

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朝起きると雨がシトシトと降っていた。しかし思ったよりも寒くはなく、そのままスムーズに準備をし6時には古岩屋荘前の四阿を後にする。予想に反してFUJITAは鎮座していなかった。

44番に打ち戻りをする道中に通るトンネルも歩道がなく、反射タスキが置いてあった。ここで重体事故も起きたとのことで注意して歩いていく。

トンネルを抜け歩いていると、後ろから「プッ!」と軽くクラクションを鳴らされる。一瞬「きたか、、、FUJITA……」と思ったが、昨日の古岩屋荘の食堂のおっちゃんがわざわざ追いかけて朝飯を持って来てくれていた!!!じゃこ天も入っていてとても美味しかったです!

朝飯も食べエネルギーを補充し雨の中を歩いていると後ろから声をかけられる。誰かと思って振り返れば大岐の浜から一緒に歩いたお遍路さんだった。これも巡り合わせだなぁと思いながら、しばらく一緒に歩くことに。やはり誰かと一緒に歩いている、というそれだけで心持ちが変わる。

途中の休憩所であの時別れた後のことなどをしばらく話していると唐突に「これお接待!たまには宿にでも泊まって。」と1万円を頂いた。金額の大小はあまり関係がないけれど、お接待で頂く額としては大きいものだと思うので少し恐縮しつつも、ありがたく使わせて頂きたいと思う。

余談だけれど、この前家族からもお布施として口座に5万円が振り込まれていた。この遍路旅で今までお布施して頂いたお金がいくらかとかは数えていないけれど、おそらく、この遍路旅分の代金は頂いているような気がしてならない。野宿遍路なので1日にかかる費用が少ないのもあるが、本当にありがたいことである。

その後遍路道に入ると、山道をずっと下って行くことになる。雨が降って滑りやすくなっているので注意して進む。


この区域はお遍路の歴史が残る建物が多くあるところで、この坂本屋もその1つ。昔のお遍路さんたちが数多く利用していたらしい。

進撃の巨人でボロボロにされた家みたいなのあった。

お大師さんの網掛け石や別格霊場などを横目に見ながら46番に到着。


そしてこのお寺で以前会ったスピリチュアル兄ちゃんと再会する。あの時もなんとなくだけれどまた会う気がしていたが、やはりこれもまた縁である。今回はしっかりと連絡先を交換し、顔も見ながら軽く話すことが出来た。女性の方の地元が愛媛だと言うことで、きっとゆっくりしていくんだろうが、あと1回くらいはどこかで会う気がしてならない。

47番もすぐ隣なので立て続けにポンポンと進む。

そしてここまで一緒に歩いた三重出身のお遍路さんは、松山市内に行くということで、ここでお別れをする。良い同行四人の道中だった。

僕の方はここから4キロほど離れた48番西林寺に向かい、17時ギリギリに到着。

参拝後近くのコインランドリーで洗濯を済ませ、夕飯にうどんを食す。香川に入ればきっとうどん尽くしだと思うのでここまであまり食べてこなかったが、このうどんはコシが強く普通に美味しかった。

今日の野宿場所は杖ノ淵公園という場所である。
ここは管理事務所もある庭園で、西林寺の奥の院でもあるらしい。管理事務所に届け出としてお札を出せば19時〜7時ならテントを張ってもよいとのこと。しかし僕がここにたどり着いたのは20時前。ヘッドライトを点け庭園内を探したものの、事務所がどこにあるのか全くわからなかったのでネットに書かれていた電話番号に電話をするも、既に閉まっているのか繋がらない。しょうがないので警備員さんが来たらその時に事情を説明しようと思い、とりあえずテントを張る。

22時を回ったが誰も来ない。それならば少しでも明日早めに出られるようにと目をつむった。

そういえばここ最近は毎晩、徳島のゆき荘で出会った先達さんと電話をしている。その方が愛媛にお住まいで、近くに来たら連絡してよ!と電話番号を交換していたからだ。今回は逆回りをしていて、ちょうど今日結願するらしい。そしてこれも何かの縁ということで、明日、一晩宿をお接待して頂けるというのだ!久しぶりに宿に泊まれるのも勿論嬉しいが、何よりその方と再会できるのが楽しみでならない。
【支出】飲食費580円、230円、洗濯&乾燥600円

【歩行距離】37.7キロ

【参拝霊場】46.47.48

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【ふぉろーみー】