【四国遍路】スピリチュアル兄ちゃん【24日目】

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朝、吹き抜けから差し込む太陽の光のおかげで、温かく目覚めることができた。

歯磨きをしにトイレに向かうと、この道の駅には大量の猫がいることに気づき、座り込んでワシャワシャする。

一通りワシャワシャして準備をした後、道の駅すくもを出発。しばらく歩くと、いよいよ高知を抜ける松尾峠の山道へとたどり着く。

高知での出会いを思い返しながら、一歩一歩、じっくりと歩を進めて行く。とても居心地のいい場所で、名残惜しい気持ちでいっぱいのまま、愛媛県との県境である山頂へとたどり着いてしまう。

まだ高知に留まりたい思いが強いのか、そのまますぐに愛媛県にら入らず、途中の別れ道から、宿毛湾が一望できるという純友城址という展望台へと寄り道をする。

ここを登ると、、、

宿毛湾の大パノラマが広がる

ここでザックを降ろし、しばらく高知での日々を反芻し感慨ふけっていた。

高知に感謝の意を込め一礼し展望台から再び愛媛県へと入るルートに戻ってくる。

グッバイ高知

ハロー愛媛
愛媛に入り最初に目に入った風景は伐採された木々だった。愛媛での遍路旅は荒れるのか。

下山後、空腹を満たすため近くのレストランでワンコインランチをとる。これで500円は安い。

その後順調に40番観自在寺に到着。

参拝後、納経所の方にコインランドリーの場所を聞き、そこで洗濯を済ませることに。予定ではもう少し歩くはずだったが、洗濯と乾燥が終わる頃には19時を過ぎていて、すでに四国は真っ暗である。仕方がなく観自在寺に電話をし通夜堂に泊めていただけるか聞くものの、既にいっぱいとのこと。しかし境内にテントを張ってもいいと許可を頂きありがたくお言葉に甘えることにする。

今夜の野宿場所も決まり、適当に夕飯を食べに行くことにしたのだが、その際また食べログを使ってしまった。

確かに食べログで見つけたお店は味は良かったが、人と触れ合うことの出来るお店は見つけられない。これは食べログのウィークポイントであると思う。結局今まで入ったお店を振り返ってみても、食べログを利用して見つけたお店で、人との出会いは生まれなかった。

一方心暖まる出会いが生まれた店は、全て自分の嗅覚を信じて入ったお店か、地元の方に聞いたお店だった。もっと自分を信じてあげようと思う。味が良くても、1日淡々と歩いた後に、お店でまた1人で食べる夕飯は、やはりどこか寂しいものだ。というわけで食べログアプリをただ今抹消した。

一人寂しく夕飯を食った後、夜の寺にテントを張りに戻る。真夜中の山門は、これはこれで貴重な気がする。

テントを張っていると、足音が聞こえる。時刻は21:30である。こんな時間に誰だと思いヘッドライトで照らすと、今夜通夜堂に泊まられている方達だと分かる。

素性が分かり安心し、軽くお話する中で、普段はあまり話さないのだが、真夜中で相手の顔が見えないということもあってか、お互い自分の話などをし合っているうちに長話になってしまった。

話を聞けばこの兄ちゃんは精神世界を極めようとしているらしく、それがブレてきたために、軸を正そうと四国遍路に来たのだという。分かりやすく言うのならばスピリチュアル兄ちゃんだ。

僕も個人的に自己啓発とかスピリチュアル関連の書籍は100冊くらい読むほどには興味があった時期もあり、単純に話をしていて面白かった。ただこういう系の「知識」っていうのは、東洋哲学における悟りの意味とかでもそうだけれど、知っているということには何の意味もなくて、実際に体感して自分の血肉にし、「知識」を「知恵」へと昇華させないことには何の意味もないのである。

その点このスピリチュアル兄ちゃんは、今の僕くらいの年齢の時に知識も何も知らないまま、一度「それ」を体験し、そこから精神世界に入っていったらしい。胡散臭いと思う人も多くいると思うけれど、こういう話でも何でも、猜疑心まんまんで穿った見方で聞くよりも、まずはそうであるもの、として信じて話を聞いた方が個人的に面白いと思っている。

このスピリチュアル兄ちゃんの話を信じるか信じないかは人それぞれだけれど、僕は単純に面白いな、と思った。何度も言うけれど、他人がどうこう言うのではなく、自分がどう感じるか、それだけが重要なのである。

結局、最低でも1時間は、蚊のいる中ベンチに座って話してしまっていた。通夜堂に一緒に泊まっても大丈夫だよとお誘いを受けたが、男女ペアの方達だったし、プライベート空間を侵食するのは申し訳ないと思い、当初通り境内にテントを張ることにした。

連絡先などは交換しなかったが、また明日朝会えるだろうと思い、挨拶をしてそのまま寝床についた。
【支出】飲食費600円、1400円、洗濯&乾燥700円、雑費700円

【歩行距離】31.9キロ

【参拝霊場】40

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