【四国遍路】人間には風呂が必要だ【19日目】

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今日は予定通りこぶしの里という温泉に向かう。開店が11時からのためゆっくりと支度をし、ガレージを出たのは朝の9:30過ぎだった。

出る間際、スペイン人の男性が忘れ物を取りに来た。「コンニチワー」とだけ軽く挨拶をし足早に去っていく。外で誰かと話しているのが聞こえる。地元の方の家に泊めてもらったのだろうか、謎である。

とりあえず岩本寺での参拝を済ませ、足摺岬方面へのながい、ながああああい旅路を行く。


途中「水車亭」という芋ケンピが絶品だというお店に立ち寄る。ほぼ全品試食できたので置いてあるものを全部食らう。これだけで結構満足だったのだが、返報性の法則よろしくなんだか申し訳なくなってシュークリームを買う。

んまい。

足は軽いが、体がベタベタしてとてつもなく気持ちが悪い。すぐ着くだろうと思っていた佐賀温泉も地味に遠く、結局到着した時には13時になっていた。

砂漠にあるオアシスみたく、この温泉の周辺は本当に何もない。ただ国道沿いにぽつんと建っていた。4日ぶりの風呂である。しかも毎日汗を大量にかいた後の、だ。シャワーを浴びた瞬間は、一種のカタルシスを感じざるをえなかった。その後、サウナに入って身体の毒素を抜け出し、再びシャワーをして垢が出ることに驚き、露天風呂から室内風呂までゆっくりと浸かって、結局風呂から出たのは2時間後だった。1本の映画分風呂に入っていたことに自分でも驚く。

15時過ぎに温泉を後にし、行けるところまで再び歩き始める。目的地は特に決めない。足は、というか身体がとても軽いのを感じる。全てがリセットされたような気がして、「ああ、人間には風呂が必要なんだなぁ」と実感する。洗濯は3日に1回、風呂は4日に1回、布団で1週間に1回は寝られさえすれば、もうどこまでも行ける気がする。

遍路道は旧道に入り、軽く山道にさしかかる。

この道にお遍路さんに人気だという熊井トンネルというトンネルがあった。日があるのに普通に怖い。一瞬入るのを躊躇うレベル。今はもう一般的には利用されておらず、地元の人がたまに通行するくらいらしい。入り口は大きく、出口は小さく見えるのが面白い。

トンネルの中に入った瞬間、一気に光は遮断され、真っ暗闇の中を肌寒さを感じながら、杖の響く音と、出口の光を頼りに進んで行く。

熊井トンネル、とても不思議な体験だった。トンネルを通過している間は振り返っては駄目という迷信にも似た何かを聞いたことはあるが、トンネルを抜けた後振り返ると、もう一度通過してみたくなってくる。

一礼して熊井トンネルを後にし、小さな町を通過していく。

日も暮れてきたので飯を食おうとカレーうどんの匂いにつられてこのお店に入店。思えば朝のシュークリームとおにぎり以来まともに飯を食っていない。腹はペコペコである。

ボリューム重視で店員さんに勧められたカツカレーう丼を頼む。その名の通りカツカレーうどんの下にご飯が忍んでいた。これはありがたい。バクバク食べ、一気に完食。

お店を出たのは20時くらいだったので、店の前にある公園でテントを張ろうと思ったが、なかなかいい野宿ポイントが定まらず、結局歩きながら探しているうちに公園を通過してしまった。それならばいっそこのまま歩いて次の野宿場所まで行ってしまおうと、1時間ほど夜の海岸沿いの国道脇を歩く。この国道には幸い歩道がある。歩こうと決意できたのも歩道があったおかげで、これがなければ間違いなく引き返していた。歩道なしの夜の国道は危険すぎる。

ヘッドライトで道を照らしながら進む。
予定通り1時間ほど歩いたところで、野宿場所に到着。四阿の近くの芝生にテントを張り、軽く古酒をあおると、すぐに眠気がやってきた。これは睡眠導入剤の役割を果たしているなぁと思いながら寝袋にくるまった。

そういえば、温泉で体重をはかったら56.3キロになっていた。出発前の体重が60.2キロだったので約4キロ減になる。色んなダイエット法があるが、どうしても痩せたい人は歩き遍路すれば確実に痩せられるよ!!!!ということを声を大にして言いたい。

【支出】飲食費130円、150円、160円、890円、入浴料600円

【歩行距離】31.8キロ

【参拝霊場】37