【死ぬまでに読んどきたい漫画】人間仮免中

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泣いた。そして読み終わったあと衝撃的すぎて、しばらく引きずった。

この漫画は著者の自叙伝的漫画なのでノンフィクションである。

で、簡単にこの漫画のあらすじ(著者のストーリー)を説明すると、

20歳で結婚したが後に夫の会社が倒産し多額の借金を負う。

それの返済のためにスカ◯ロ系AVやミミズ食ったりするAVに出演し、

一部のファン層からカルト的人気を博す。

その後夫は投身自殺を測り、植物状態になる。看病虚しく1年半後に他界してしまう。

著者は幼少期から統合失調症を患っており、ある日、勤めていたストリップ劇場で病気が発症し首をかっ切ってしまったりする。

その後、統合失調症の薬を飲むのを怠り、全能感に襲われたまま、歩道橋から身投げする。

幸い一命を取り留めたが、顔面が粉砕骨折する。

とまぁ、あらすじを書いただけで、「マンガかよ!!」とツッコミを入れたくなるような人生を、

地で生きている人が、本当にそれを漫画にしてしまっているのだ。

もうね、色々と凄すぎて、終始呆然としたまま、読み進みてしまった。

漫画ではサラッと書いてあることが、「おいおい、これ冷静に考えると、とんでもないことしてるよな!?」

と、ツッコミを入れながら読むこと必須である(笑)

ただ、単純にこのあらすじだけを聞くと、陰惨な内容なのだと思われがちなのだが、

そうではないところが、この漫画のすごいところで、

著者が、自分のそういうはたから見たら絶望や虚無を通り越して、

もはやなんと言っていいのかさえわからない自分の人生を相対化して、自虐的に描いて、笑い飛ばしてさえいるのだ。

だからなんか、むしろ元気がもらえる(笑)

この著者は正直言って絵が下手である。

最初は小学生の自由帳に書いてある落書きかと思った。

ただ後書きを読むと、その理由がわかる。

病気と顔面粉砕骨折のせいで右目の視神経が機能しておらず

遠近法(パース)とか分かったもんじゃないらしいのだ。

そういうバックボーンを理解しながら読むと、

またその落書きのような絵柄にさえも、哀愁が湧いてきて、妙に感慨深かった。

ちょっと話がそれるけど、

僕が夜職関係の仕事をしている時も、まさに「マンガかよ!!」って人生を歩んでいる人はたくさんいた。

一例をあげると、親にレイプされて子供を孕んだけど、

堕ろして、また親の借金のために風俗で働いてっていう子とかもいた。

で、たぶんこーゆー話し聞くと、多くの人は「かわいそう……」とか思うんだろうけど、

意外にも本人は、自分がかわいそうだとは思っていないことが多々ある。勿論一概には言えないけれど。

そーゆー場合に、変に気を使って、「辛かったね。かわいそうだね。」とか言うと、

当の本人は、「?」ってなるのだ。

もし、そのような境遇の子たちと接する機会があった場合には、

あくまでフラットに話を聞いて、相手を受け入れてあげることが重要なのだと思う。

変に同情する必要はないし、むしろ逆効果だ。

「ふーん、そうなんだ。」

これでいいと思う。一見すると冷たいように思うかもしれないが、変に同情して

自分は悲劇的存在だということを無理に分からせるよりも、この一言のほうが相手を思いやっているように思う。

その後に、「じゃあ、これからどうしよっか」って、未来を模索していければいいんじゃないかなーと。

と、、、たいぶ話がそれたが、

この人間仮免中の著者卯月妙子さんはラストを

「生きててよかった」「生きているって素晴らしい」的なニュアンスで締めている。

こういう言葉って、単純に言葉だけを見ると陳腐だけど、

卯月さんのような壮絶な人生を歩んできた人が言うと、一気に含蓄がある発言になる(笑)

とまぁ、きっとこの漫画を読めば、自分が悩んでいることなんてすごーーーく

ちっぽけだなーと思うこと必須だし、人生において大切なことを再見できるきっかけにもなると思う。

絶対に死ぬまでに読んでおきたい1冊です。

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コメント

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