【死ぬまでに読んどきたい漫画】さよならもいわずに

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どんなメディアや、どんなテーマを扱う作品であろうとも、

魂がこもっているものは、ユーザーの心に刺さる。

それが、この作品から学んだことだ。

本作は妻を失ったギャグ漫画家が、その苦悩と葛藤それ自体を、

自身が表現者として漫画に落とし込んだノンフィクション作品だ。

予め断っておくと、この作品は、一貫して絶望的だ。

現在著者には新しい奥さんもできて、希望があるようだが

この作品で描かれるのは、その希望が訪れる前の部分のみ。

であるから、一貫して暗い雰囲気に覆われている。

しかしそれでも、著者自身はなるべく主観的になりすぎないように、

客観性を持って本作を執筆したと述べていた。

だがそれを鑑みても、かなり主観的な内容になっていたように個人的には思う。

そこから分かる事は、やはり、妻失った悲しみと言うのは

著者にとって相当のもの、耐え難すぎるものがあったのだろう。

その辛さというものは、漫画と言う媒体を通して画力・筆力どちらとも言えない

何かもっと奥の方からにじみ出る、深い悲しみを帯びた作品であった。

ここまで読むと、ほとんどの方は本作を読むのに、ためらいが生じると思う。

当たり前だよね。

誰も好き好んで暗い気持ちになりたい人はいないだろうし。

だが、僕がこの作品を読んで欲しい理由は、冒頭でも述べた通り、

【著者の魂】を感じて欲しいのだ。

確かに本作は絶望的だ。

絶望的だけれども、それを覚悟して読む価値が本作にはあると思う。

数多くの漫画を読み込む中で、本当に魂がこもっている作品というのは少ないことがわかってくる。

勿論、作り手側に言わせれば、「魂を込めて作品を作らないわけがない」と言うだろうが

僕が言う魂がこもっている作品というのは、必ずしも売上に比例せず、

商業主義的ではなく、作り手のワガママや主観がどっぷりと入ったような、

その分野のオタク本とも言えるような作品である。

そういう作品に魅了される。

しかし最近では、ほとんどニーズありきというか、

著者の好き嫌いに関係なく、あからさまにニッチをあえて狙ってますよー

という香りがする作品が多い気がする。

そんな状況だからこそ、著者の魂に触れることが出来る本作を

絶望的な気持ちになることを覚悟して、死ぬまでには是非オススメしたい一冊としたい。

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コメント

  1. 突然のコメント、失礼いたします。
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