【四国遍路】灯台マニアの憂鬱【21日目】

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昨日の宴の後、こんな感じでテントを張った。じんべい広場にはトイレも水も100円シャワーもあり、野宿遍路にとってはとても良い環境が揃っている。

昨日は予報ほど雨は降らなかったが、今日は昼過ぎから一雨来るらしい。しかし天気予報もそこまで鵜呑みにしてはいけないことは、こっちに来て学んだことの1つだ。少し歩いて現在地が変われば天気もコロコロ変わるのが高知だ。あっちでは雨でもこっちでは晴れ、なんてことがザラにある。

目下最大の悩みは溜まりに溜まった洗濯物をどうするかであった。この辺りにはコインランドリーがないので、洗濯するには宿に泊まるしかないが、昨日50キロ以上歩いた割には体は疲れていない。どうしようかと考えあぐねていると、同泊したj-walk-naviのお遍路さんから、ここから3キロほど先にある旭湯という銭湯にコインランドリーがあるという情報を貰い、ひとまず今日は38番の金剛福寺を打った後、このじんべい広場に戻ってからそこに向かうことを目標に出発する。余談だけど、お二人と別れた時に、少し歩いてから振り返るとまた手を振って見送ってくれたのが地味に嬉しかった。これが恋か。

漁港を歩いていると、いきなり山道にぶつかる。

傾斜が急すぎてロープが垂らしてあった。

しばらく歩いていると、お遍路さんの間では有名な金平善根宿が見えてくる。

少しだけ中を覗いてみると、なんと洗濯機が使えるとのこと!!ここを管理されている方(金平さんではない)にお話しすると洗濯なら無料でしていいよ、と洗剤まで貸して頂けた。願っても無い洗濯である。ありがたく使わせて頂く。

洗濯後は初めて、キャンプでよくやるような紐にぶら下げるような形で干した。

ここから38番の金剛福寺までは約6.5キロだ。服を乾かす間に打ち戻ってくれば効率が良い。許可を貰いここに荷物を置かせて頂き、最低限のものだけを持って出発する。この旅で初めて荷物を持たずに長距離を歩く。肩が軽く、驚くほど歩きやすい。荷物がないだけでこれほどまで違うものなのか。

山道は草が多い茂っていて、かき分けながら進まないといけない。が、荷物がないのでラクラク進める。

37番から約90キロ超の道のりも後少しで終わりである。

最後の最後、木々が出迎えてくれるような神秘的な県道を抜けると、、、

到着!!!38番金剛福寺!!!!!どれだけの歩き遍路さんがこの山門で涙したのだろうか。
が、感動している間もなく、参拝中に猛烈に雨が降ってくる。ここで初めて雨具を持ってこなかったことを激しく後悔する。雨を防ぐ手立てが何1つない。まさに行きはヨイヨイ帰りはなんとやらである。

仕方がないので雨宿りがてら近くのレストランに入る。全般的に値段は高かったがこのカツ丼は美味かった。

先にいた区切りの歩き遍路さんとしばらく談笑した後、意を決してレストランを発つ。

店の前にいた猫になぜか異様に懐かれる。

四国最南端猫いすぎ。

せっかく四国最南端まで来たのだから何か観光名所的なところを見て行こうと辺りをうろついてみる。

灯台

灯台の眼下の景色

四阿から見た灯台

遠くから見た灯台

天狗の鼻と呼ばれるスポットから見た灯台

展望台から見た灯台
正直言ってどこから見ても大差ない。灯台は灯台である。四国最南端これといってなにもない。

そしてただの灯台を無駄に色んな箇所から見ているうちに雨脚はどんどん強まっていた。正直、自分でもなにをしているのか全然わからない。灯台マニアの気質があるのかもしれない、、いや、そんなわけねぇや、、、。

そんなことより雨である。もうこうなったら走るしかないと思い、ジョギング感覚で善根宿を目指す。自分が濡れるのは構わないが納経帳とスマホが濡れるのが困る。金剛福寺の納経所のおばちゃんに気休め程度にビニール袋を頂きそれに包んではいるものの、やはり激しい雨には耐えられないだろう。樹の下の雨脚が比較的弱いポイントを忍者のように渡り歩きながら、途中ヒッチハイクでもしようかと考えるも、これもまた修行なんだろうなと思い留まる。

そしていつものように、「まぁ濡れたら濡れたでそれも味のある納経帳になっていいか!!」と諦めた頃に、雨脚が弱くなってくる。なんだろう、この遍路旅では、諦めるとかえって状況が好転することが多いように感じる。たぶん「感じて」いるだけであり、実際にはそうではないこともあるのだろうけど、達観した人間が強いのは、そう「感じられる」ところにあるのではないか、なんてことを思う。

途中、じんべい広場で別れたj-walk-naviのお2人とすれ違い、軽く挨拶を交わした後、金平善根宿に帰宅。その後も雨脚は強まったり弱まったりの繰り返しで、それが1日続くらしいとのこと。

洗濯物も乾ききっていないのと、明日は晴天の予報だったので、明日歩き始めた方が万全だろうということで今夜はここに泊めていただくことに。管理している方にお風呂まで無料で貸して頂き、至れり尽くせりの環境で一夜を明かす。

【支出】880円

【歩行距離】23.8キロ

【参拝霊場】38

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