【四国遍路】自分だけの野宿場所を創る【4日目】

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おはよう世界。


昨日はホームレスの方にも人気スポットである、「橋の下」にテントを貼って野営をした。なるほど雨風も凌げるし、これはホームレス界の吉祥寺だなぁと感嘆した。


いや、感嘆してる場合ではない。起床後、立ち上がろうとすると、全身に痛みが走る。昨日の山越えの疲労が遅れて襲ってきたのである。乳酸アクシデントである。いや、そんなことを言っている場合ではない。歩かなければならないのだ。どんな状況であろうとも。

体にムチを打ち、立つ鳥跡を濁さずの精神で野営した場所は前より綺麗にするくらいの気持ちで、片付けをし、出発した。

昨日に比べれば、不思議とポンポンと足も霊場も進む。


余談だが、歩き遍路やってると、独り言が多くなる。

さっきも「よし、じゃあそろそろお大師ちゃんいくぞや(^q^)」なんて杖に言って角曲がったらめっちゃ人いてーー普通に素通りしましたけどね。

昼食は、かけうどんが100円で食べられるというNPO法人「いのちのさと」で頂こうと思っていたが、やっていなかった。残念。

昨日カロリーメイトしか食べなくて死にそうになった教訓を生かし、何かカロリーがあるもの、出来れば体に良い物を摂取しようと、小さな売店を見つけるないなや駆け込み、結果、菓子パンとじゃがりこを買った。

junk foodうま

17番札所までは霊場が密集しているので
舗装されたアスファルトの道を淡々と歩いていく。じゃがりこポリポリしながら。


次の18番までは相当距離があるので、今日はここで打ち止めし、徳島市内へ念願の徳島ラーメンを食べに向かう。

徳島市内へと近づくにつれ、明らかに地元の人の色が変わっていくことに気づく。挨拶をしても帰ってこなかったり、目を合わせないようにする、など、どこか他人行儀である。ああ、これは東京でもどこでも、都心に近づくにつれ同じなのだな、と思った。

若干の寂しさはあるものの、僕も空気を読んで挨拶をする回数が減っていき、黙々と歩いた。そして、ついに、、、

junk foodうま

「中華そば いのたに」というところだったのだけれど、有名店らしく、壁には芸能人のサインでいっぱいだった。

junk foodでお腹を満たしたところで、お遍路さんはお接待で無料で入れるという銭湯「新町温泉」へ


ここがまぁー昔懐かしい風情溢れる銭湯で、昭和にタイムスリップしたかのような錯覚になった。なにより無料である。感謝の気持ちとして納め札を渡し、裏の洗濯場へ


昭和か

って感じの自販機で洗剤を買い(ちなみにこの自販機は10円玉しか使えない)、400円で洗濯と乾燥を済ませる。

そして相変わらず今日の野宿場所を決めていなかったので、どうしようかとネットで満喫の料金を品定めしているところへ、女将さんらしき女性が登場。咄嗟にこの辺で野宿出来そうな場所はないか、と尋ねると「この辺は分からないですけど、そこ、使っていいですよ。」と、僕の後ろの駐車スペースを指差す。

「止まってるのはウチの車だけなんで、あ、でも6時には車出すんでそれまでならー」

唐突な展開に一瞬ビビったが、ありがたすぎる。僕は女将さんに朝の4時か5時にはでちゃうと思うんで時間に関しては大丈夫な旨を伝えると、「トイレとかも隣の銭湯の自由に使ってくださーい!」と言って去っていった。

僕はこの時思った。

関東にいれば、まずネットで調べてーってのがセオリーだったけれど、ここ四国では、まず最初に地元の人に尋ねるのが1番である。

コインランドリー前の駐車スペースで野宿が出来るなんてネットのどこにも書いていないし、現に歩き遍路がみんな持っている野宿リストにも書いていない。やはり遍路は人との出会いなんだということを何度も思い返す。

人との出会いな遍路物語を紡ぎ、人との触れ合いで、おそらく自分しか知らない野宿場所が生まれる。そういうものなんじゃないかと。

洗濯乾燥が終わり張ったテントに潜り込んで、もう1軒ほど気になっているラーメン屋に行こうか考えていたら、いつの間にか眠りに落ちていた。結構道路側の野営場所だったにも関わらず、耳栓なしで寝れるくらいには、疲れていたのだろう。

【支出】飲料水370円、食費410円、ボクサーパンツ300円、たこせん100円、ラーメン650円、洗濯機200円、乾燥機100円

【歩行距離】29.6キロ

【参拝霊場】13.14.15.16.17

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【ふぉろーみー】