元ホストが語る「東京難民」

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どうもこんばんは。

もう深夜ということで、ちょっとアダルトな話でもしようかと。

いやですね。先ほど東京難民という映画を見てまして、

この映画がネットカフェ難民になった主人公が、

どんどんどんどん底辺層へと落ちていくさまを描いた映画なんですけど

その過程で主人公が色んなバイトをするんですが、

結構尺をとって描かれているのがホストという職業なんですよね。

で、それ見ていて、すげーなつかしーなーと思ったので

ちょっと探偵ファイルじゃないですけど、そーゆーピンク系のお仕事の裏話とか、

この映画を見て感じたことでも書こうかなーと。

金銭的問題と文化資本

まずじゃあ真面目なお話から。

本作の主人公は基本的に現状認識が甘くて、

エサを鼻先にぶら下げられた馬のように、あれよあれよと目の前の美味しそうな話に食いついていき、

はたから見たらどんどん落ちていっているのですが

当の主人公はどこか自分を客観視出来でいないというか、

そんな感じなので更に負のスパイラルにはまっていって最終的にはホームレスになってしまうわけです。

「足るを知り、現状に幸せを感じること。」「小さな幸せを大事にすること。」

これらって生きていく上で絶対に必要だと思っているけど、

それは最低限の文化的生活が担保された上での話になってくると思うんですよね。

住む場所も、着るものも、食べるものもない状況で

「あぁ!我が今感じているこの飢餓感こそが生きている証なのであり、その人間的欲求を感じられる事こそが至上の幸福である!」

とか言われても、確かにその状況でポジティブシンキングできるのはすごいと思うけど、

「いや、とりあえず食うもん探せよ。」「その状況から脱出できるように努めようよ。」と思うわけです。

足るを知り、現状に満足することは大事だと思うけど、

それは決して貧乏礼賛なわけではないのです。

ホームレスになったことはないから、実際のホームレスの気持ちはわからない以上断言はできないけど

色々な記録映像とか、ホームレスの人のインタビュー記事、

あと最近、吾妻ひでおさんの自伝マンガ「失踪日記」とか読んで

やっぱこれ、さすがにホームレス辛いよ!!と思う。

余談ですが失踪日記は漫画家の吾妻ひでおさんが

タイトル通り仕事中に失踪してホームレスになり、

肉体労働職などを経て、最終的にアル中になって入院するまでが描かれた

著書の自伝マンガです。つまりノンフィクションです。

これまた人間仮免中のような壮絶人生が描かれているので

興味がある方はぜひ読んでみてください。

話を戻します。

ホームレスから脱出するために、また、そもそもホームレスにならないためには

自分の月にかかる最低コストを見極め、最低限そのお金は稼がなければならないと思う。

また、必要とあらば、各種法的手続きや、

生活保護などのセーフティネットを利用することも考えられるでしょう。

けれどもこの主人公の場合、その稼ぎ方の方策が問題であり、

その稼ぎ方や法律に関する知識を教えてくれる人が、

主人公の今までの人生の中には、おそらくいなかったことが大本の原因なわけです。

更に言えば、この問題には2つの格差が絡み合っていると思います。

1つは金銭的格差。

「お金持ちの家の子はお金持ちに、貧乏な家の子は貧乏に。」という

階級の再生産論は昔から言われていますが、やはり、これには一理あると思っていて

その原因の1つが、生まれ育った家の、金銭的格差だと思います。

どう言っても、金銭的に恵まれている家庭のほうが「教育」に対して

潤沢にお金を使えることに対しては疑いの余地はないかと思います。

※ここでいう「教育」とは、いい学校に入るためのアカデミックな教育という狭い意味の話ではなく、

もっと広い意味での、リベラルアーツ(教養)を得るための広義な意味での教育です。

そしてもう1つが、文化資本という概念です。

文化資本とは、言い換えるならば、その家庭毎の文化的格差。

例えば、先に挙げた階級の再生産論は金銭的原因以外にも

この文化資本というファクターが大きく関わってきています。

金持ちの子が再び金持ちになれるのは、

親が金持ちマインドを持っている、つまり、教育というものに対して非常に重要性を感じていて

自分が今まで生きて、富を築いてきた中で培った教訓を、直接教えたり

また、書籍などから、子供に吸収させようとするわけです。

そういう文化が家庭内に定着している場合と、そうでない場合とでは

やはり子供の人格形成に大きく差が出てくると思うのです。

そして金銭的格差以上に、文化資本というものは重要なファクターであることが推測できるわけです。

ただ、ここまで読まれてわかると思うんですが、

これら2つは密接に結びつきあっているんですよね。

つまり金銭的に裕福だから文化も裕福になり、

文化も裕福であるがゆえに金銭的にも裕福になるわけです。

福沢諭吉の名著、学問のすすめの中の有名な一節に「学びて富、富て学ぶ」というものがありますが、

この福沢の素晴らしい啓蒙さえも、その啓蒙を子供に対して教えられる文化が家庭にある場合に

金銭的に富めることができ、富みて更に文化を向上させていくという

正のスパイラルに入ることが出来るわけです。

勿論例外はありますが、それはあくまでも少数派であり、

割合的にはこのパターンってどうしようもなく存在していますよね。

本作の主人公も、幼少期から今における教育の段階で、両親から

「お金」とか「資本主義」とかの仕組みについて教育を受けてきたのならば、

もしくは、その分野の書籍を読むように教育されていたのならば、

マネタイズの方策の選択肢は、この映画内で行われたような、旧時代的というか

搾取される側の典型というものにならなかったであろうと思う。

それを鑑みると、この主人公に対して

「結局自分で積極的に人生について考え無かったのが悪いんだ、自己責任なんだ」と思えるだろうか?

確かに当事者自身は自己責任マインドを絶対に保持しておくべきだけれども、

第三者がそうやって自己責任論を押し付けるのに対して、僕は違和感を覚えますね。

でも結局主人公がこの現状から抜け出すためには知識が必要なんですよねー。

この主人公の場合は大学に行ける程度の学力はあったようなので

ほんの少しの、何かしらのきっかけさえあれば、

無限地獄みたいな人生を歩まなくてすんだかもしれませんよね。

ただここから学べることは、そういう状況に陥った時のために貯金をしておこう!とかじゃなくて

「とにかく知識を得ておくこと」だと思います。

何にせよ、知らない、というだけで被る損害が大きすぎる場合というのは多々ありますからね。

本作からはその部分を反面教師として学ぶべきだと思いました。

そしてもう1つは、僕も常々言っていることですが、

ほんのちょっとしてボタンの掛け違いで、誰にでも、この主人公のようになり得る、ということを

マジで意識した方がいいと思います。人事じゃないですよー!

とまぁそんな感じで真面目な話は終わりにします。

ここからはピンク色のお話になるので、読みたい人だけどうぞ。

更にフランクに書こうと思います。

元ホストが語る「東京難民」

まず、個人的な経験から言わせてもらうと、この映画で描かれているように

“ホスト”という職自体が、落ちた先の職業っていう風に僕は捉えてなくて

僕自身夜職の経験とか、今になって振り返るとやっぱ役立ってるなーって思うこともあるし

必ずしも悪いものだとは思わない。

まぁこれは僕が本当に超えちゃいけない一線を越えなかったからかもしれないけど……

ただ、これは映画だからだけど、

主人公の場合、明らかに働いちゃいけないタイプの店で働いてるよね、うん。

そしてバンス(簡単に言えば借金)とか言うけど、

普通に考えて返済能力ない女の子に大金を売掛けさせないし、

店側としても、そんな返済の目処がない借金なんてさせないよね。青電書かせへんよ。現金会計だよ。

これもきっと働いちゃいけないタイプのお店で働いているからなんだろーけど。(2回目)

でもこの映画で描かれてたように、いわゆる“風落とし”とかはやっぱあって

直接的にせよ間接的にせよほとんどのホストは落としているよね。

やっぱりホストで太客になる子は風やってる子がほとんどだから、それ自体も当たり前だったよね。

ちなみにこの映画のように前金で250万とか、そんな景気のいい話はあるわけなくて、

というか風俗なんてかなりシビアな世界で、まさに見た目が全てなんだよね。

顔・スタイル・雰囲気=見た目で

自分の市場価値がほぼ決定する世界だから、稼げない子はまぁ稼げないよね。

きっとこの映画の場合働いちゃいけないタイプのおみ(ry(3回目)だから

独自のルートを持ってて、そんな大金が普通の素人の女の子一人に対して

前金で払えるんだろうけど、普通じゃありえないよね。

あ、でもこれは一生働かせるってことなのか。それだとしたらありうるのかな。知らんけど。

話し戻して、ホストって集客も教育もセールスも全部自分でやる個人事業主みたいなもんだから、

売上を上げるために顧客単価をあげなくちゃいけないからね。

じゃあ顧客単価あげるために女の子が今より簡単に、誰でも、日払いで、もっと稼げる仕事って何?

ってなった時に、自分の身売りをするっていう選択になるんだよね。

じゃあそこで「起業してビジネス始めます!」ってなんないんだよね。

というかそういう知識がある子の場合、自分のキャパを超えた飲み方しないし、

感情的に依存しない気がするんだよね。

やっぱり売上あげるためには依存させてなんぼだから

友達営業(その名の通り、お客さんと友達のような関係性の営業スタイル)とかもあるかもしれないけど、

正直、表面上は友営とか言っておいて、女の子側の視点からすると、

やっぱりある一定額以上のお金を使う相手って、友達以上の何かを抱いているよね。

口に出す出さないは別として。

まぁホスト側としてはそれ以上踏み込まれると面倒くさくなるから

カモフラージュや楔を打つ方法として、あえて友営宣言する場合もあるよね。

で、僕はホストもスカウトもやってたから、風に落とす側も、

また、落ちた子に職業紹介する側も見れたから分かるんだけど、

まじで女の子の視点からすると虚しいよね。

朝から夕方の17時まで働いて、2時間休んで19時からまた朝まで働いてっていう子もいたしね。

労働基準法ェ……。

「売掛やばいー!」なんて言ってるんだけど、マジで心底すげーなと当時は思ったよ。

普通に責任力あるなーと。けなげというかなんというか。ぶっ倒れますよ。そんな働いたら。

いや、ぶっ倒れている子もいたけれども。僕なら即座に引きこもりますわ(笑)

それに風俗で働いてるとシャワーとか何度も浴びるから肌が荒れるんですよね。これがまたツライ。

変なお客さんもたくさんいて、ちょっとお酒飲もうよっていって、缶チューハイ飲んだら

あれ、おかしいな。すごい酔っぱらっちゃったーっていって、記憶飛んだ子もいましたね。

別にその子お酒が弱いわけではないんですよ。飲んだの1杯って言ってました。

薬盛られたんですね。マンガかよって話です(笑)

記憶飛んでた間に、何をされたかは想像にお任せします。

また風俗って一口に言ってもマジでいろーーんな職種があって

SM系のデリで働いている子なんかは、「ケツいてーケツいてー」っていつも連呼してました。

余談ですがAFやりすぎると、普通に生活しててウンコもれるらしいんですよ。

括約筋が弛緩してしまうんですね、きっと。ぶしゃぁ!!

そんな店で誰が働くんだって思うかもしれないんですけど、意外に人気なんですよねこれが。

SM系のお店ってソープと違って本番無しで、ソープと同等の金額が稼げるからなんですね。

だからスカウトやってる時は選択肢の1つとしてよく提案してましたよ。

喫茶店とかで女の子に大まじめに、ジャパネットたかたよろしくSMデリの説明するんですよ。

「ちょっと汚い話だけど、シッコ飲んじゃうと10万円!うんこ塗っちゃうと20万円!!

うんこ食べちゃうと、今ならなんと30万円!!!」とかいう具合に。

まぁ実際にここまで出来る子はほとんどいないので、もっとライトには説明してましたが。

僕は何を書いているのだろうか。これは公開できないのではないだろうか。(笑)

まぁいいや。続けよう。

あとこの映画の中で主人公のお客さんだった人が主人公が飛んだ(店を辞めた)後、会いに行った時に

主人公に対して、「ホスト辞めたあんたに、もう未練なんてないわよ。いいからお金返してよ」

的なことを言うんですよね。

これはカナリ当を得ていて、ホストって一種のブランドなんですよね。

僕がヒモやってた時も、やはりホストブランドがあるとないとでは、

やりやすさに大きな差がありましたから。

男性の方だったら想像してみて欲しいのですが、

お気に入りのキャバ嬢がいるとして、その子がお店でキャバ嬢やってる時と

キャバ嬢辞めて、そのへんでパートとかやり始めた時とでは、

やはりキャバ嬢の時のほうが貢がれやすいんですよね。

それはやはり、キャバ嬢というブランドがあるわけであって、ホストの場合も同じなんですよね。

こういった事情を鑑みると、ホストが一般の人よりもモテやすいというのは一理あると思います。

とかまぁこの映画を見て久しぶりに昔を思い出してしまいました。

今は実際、全部とは言いませんが、きちんと法律を遵守して経営しているお店がほとんどですし

特に歌舞伎町なんかは警察が厳しいですからね。

私見ですが、逆に地方のお店とかはまだ怪しいところが多い気がします。

今は大手のホストグループとかを筆頭に、

この業界のイメージをクリーンにしようと、色々と活動を行っているようですが、

実際現場を知っている者からすると、どんなに表面だけクリーンイメージで着飾ったとしても

その内実を見ると、先にも挙げた通りマジで悲惨な感じなので、厳しいですよね。

「女性に対して刹那的な夢を見させてあげる職業」なんてカッコいいことを言っても

実際、自分のキャパを守り、楽しめる範囲で飲める人にとってはいいかもしれませんが

ホストもビジネスとしてやっているわけなので、やっぱり感情的に依存させる子は出てくるし

そしてその結果、女の子は身売りして貢ぐって感じにどうしてもなってしまうんですよね。

やっぱりクリーンとはほど遠いですよね。

まぁでも恐ろしいのが、実際にプレイヤーとしてやっていると

感覚が麻痺してきて、特に何も思わなくなってくるんですよね。

いやはや、人間の環境適応能力ってある意味すごいなーと思います。

まぁ正直、ホストで売れるという観点から言えば、いちいち胸を痛めていたらやってられませんからね。

その為には“非情さ”というものが必要なのでしょう。

当時の僕は自分で言うのもあれですが腹黒かったと思うので出来ていましたが

今はもう性格が完全に変わって、丸くなってしまっているので、

またホストを始めたとしても売れないでょうねー。

まぁなんかこれ以上は書けない気が今更してきたのでこの辺で終わりにしたいと思います(笑)

要望があればクローズドな媒体であるメルマガの方で、もっとディープな話書きたいと思います。

そんな感じで【東京難民】っていう映画、

気になったら時間があるときにでも見てみて下さい。

それでは!