【死ぬまでに観ときたい映画】ヤング@ハート

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タイトルにもなっているが、この劇中の老人たちは年齢的には高齢でも、心は若いままだ。

それはきっと、このロックバンドに活力を注いでいるところが大きいのだと思う。

「お年寄りなのに、ロックバンド。」

一見すると相反する組み合わせに思えるが、

先入観は排除して、本作を見て欲しい。

そう、素直に、この老人たち、めちゃめちゃカッコイイのだ。

更に、老人(しかもカナリ高齢)のバンドグループということで、

それに付きまとう悲喜こもごもストーリーも面白おかしくて笑える。

例えば、練習中にどんどんメンバーが死んでっちゃう。

いや、不謹慎なのは当然分かっていながらも、

バスの中で、「先日◯◯氏が入院先の病院で亡くなった。」と告げられたのに対し、

まるで音楽性の不一致でメンバーが脱退したかのようなノリで、

「オォォーーー↓↓↓」みたいなリアクションをしていたのを見て、クスっときてしまった。

上記は1つの例だが、彼らには脱退≒死が近づくということなのである。

まさに「生きるか死ぬか(DEAD OR ALIVE)」という厨二病のような言葉を、

地で生きているのだ。老人だから。

と考えると、そこら辺のロッカーより自分の生死をかけている分(文字だけではなくガチで)

よほどロッカースピリットを持っているのだ。

そんなメンバーが集まっているバンドなのだから、勿論ライブは素晴らしい。

本作にもラストには素晴らしいライブが収録されているが、

その中の1つに、コールドプレイのFix Youの演奏シーンがある。

この曲でメイン・ヴォーカルを務める方は、

持病の関係で常に酸素注入器を横で作動させ続けながらこの曲を歌い切る。

Fix Youの素晴らしい曲に、酸素注入器の「プシュッ、プシュッ」という音が重なる。

最初はその音に一種の違和感を感じていたが、曲が終わる頃には、その音を雑音とは微塵も思わないどころか、

Fix Youの曲調と、酸素注入器の「プシュッ」という音が

不思議とマッチしてメロディーを奏でていたことに驚かされた。

そして、号泣しましたわ。

ぜひ、聴いてみてほしい。

魂がこもった歌というのは、こういうものなんだろうなぁと思わされる。

この作品を見て思ったことをまとめると、

普通は年齢を重ねるにつれて、様々な知識もつき、守るべき者も増え、

新しいことを始めるときに保守的になってしまうものだが、

そこで重要なのは、出来ない理由から考えるのではなく、

出来る理由から考えるように常日頃から努めるということ。

そして、何事にも関心をもつように意識することが大事なのだということ。

情熱を持てることがないというのは、様々なことに無関心であるか、始める前から諦めているだけ。

逆に、全てのことは実現可能だと仮定すれば、この世は希望に満ち満ちているし、

やりたいことがありすぎて困るのではないかと思う。

繰り返しになるが、だからこそ、まずは色々なことに関心をもつように意識することが大事。

この映画の老人たちを見てみろ!

まだ70歳代以下の人間が、この老人たちよりも精神的に老けててどうする!

この老人たちより半世紀以上若い俺が、希望を見失っていてどうする!!

心は永遠に若くいることを心がけていれば、素晴らしい年のとり方が出来る!!

生きているって素晴らしい!!!

そんなことを思わせてくれた映画です。

70歳代以下で、まだ生きている人は是非!笑

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【ふぉろーみー】